あっと驚くお見合いでの出会い

大学の同期生がどんどん結婚を決めていくのを横目に、仕事や趣味が楽しくそれどころじゃないと思っていた30代。
アラサーと呼ばれる歳になった頃、潮が引くように仲良しの女子たちが家事や子育てで忙しくなり、週末の買い物やランチに付き合ってもらえなくなりました。
あなたも出会いを求めて結婚考えたら?」と忠告が増えましたが、逆に会社の同僚たちとキャンプや釣りなどのアウトドアにはまり、気心知れた仲間内では新しい出会いはなくまたもや恋愛から縁遠くなりました。
ある日実家の母から一度帰省しなさい、と電話をもらいました。
理由を尋ねても言いません。
まあ、久しぶりだし連休を利用して帰ることにしました。
駅で家族が迎えに来るやいなや、これから食事に行くからと言い、昼には遅いし夕食には早い時間でしたが地元のホテルの中華料理店に行きました。
鈍感な私はやっと
帰省の理由がわかりました。
お見合いだったのです。

個室の丸テーブルの前で両親ともめました。
正直に話せば断るでしょ、と母。
なんだかお膳立てをしてもらえないと自分では出会いのない娘と思われているようで嫌でしたが、間もなくその気持ちも吹き飛びました。
お見合いの相手、というのは高校時代の部活の先輩だったのです。
変わらず穏やかな笑顔の先輩は「おお」と言い席に着きまるで同窓会のような雰囲気でした。
そこから家族も交えて食事が進み話が弾みました。
よくよく聞くと先輩も私の職場のある近県に住んでいるとのこと。
家族にとっては地元に戻らない娘息子を呼び戻す作戦のようでしたが、格好の再会とばかりにお互いにニヤニヤし人気の出会いを楽しもうという暗黙の了解が成立しました。
意外な出会いでした。
高校当時は声もかけられなかった先輩という存在。
今は近くに住みいつでも飲みに行ったり遊びに行けるという仲になりました。
地元の友達にも「思いがけないところに出会いってあるんだね」と驚かれました。

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